不動産屋に騙されたくない。
自分の知らないところでいい物件があったら嫌だ!
初めてお部屋を探す方の多くはこう思うのではないでしょうか?
今回はその初心者にもわかる一人暮らしの部屋探しの手順をお伝えします。
失敗したくないと言う方はぜひお付き合いください。
不動産経験15年のプロです。
たくさんの人のお部屋探しを
サポートした経験をまとめて
皆様にお届けします。
この記事に向いている方
・初めての一人暮らしで失敗したくない方
・しっかり記事を読んで基準を考えることができる方
・不動産会社の言うままに流されたくないと思っている方
この記事に向いていない方
・何も考えずに手早く部屋を契約したい方
まずはしっかりと自分の基準を持ってプロに相談するのが失敗しないコツです。
お部屋探しにおける成功とは「失敗しないこと」だと思います。
たくさんの方が何も考えずに部屋を見て、
「この部屋いいじゃん!ここにします!」みたいな展開を期待して
不動産会社を訪問します。
理想通りの物件に出会えるのは1年中接客してても
年に数回ある程度です。
逆に妥協点が折り合ったときに、
「この部屋いいじゃん!ここにします!」と言う方はすごく多いです。
知識武装をすれば不安をやっつけることができます。
本記事ではそのお手伝いをさせていただきます。
お金についての不安をなくそう
まず一人暮らしを始める上で一番不安になるポイントは、お金の問題です。
お金の全体像を知ることができれば、
不安を取り除くことができます。
かかってくるお金は簡単に分けると3つに分けることができます。
- 毎月の家賃
- 契約するときにかかるお金
- 入居準備にかかるお金
上記を抑えておくと全体像が見えるので、
少し不安を和らげることができますよね。
毎月の家賃の予想を立てよう
毎月の家賃です。
ここは超重要です。毎月家賃として払える額を決めておきましょう。
収入の総額にもよるので一概には言えないのですが、
手取りの25%~30%で抑えるのが無難です。
まずは手取りの25%を基準額にして
+3,000円~5,000円くらいの幅を見て探しましょう。
まずはざっくり金額を決めるだけでいいです。
契約するときにかかるお金を知ろう
契約する時にかかる初期費用は、
敷金礼金の慣習が地域によって違うから一概に言えません。
ざっくり家賃の5ヶ月程度で考えておいた方がいいです。
もっと高いケースもあるのであらかじめ不動産屋にざっくりで聞くのもありかと思います。
ただ、礼金やオーナー様指定の保険などそのマンション特有の契約条件があるので、あくまで基準を聞いてください。
場合によっては、敷金礼金0、フリーレント、などで初期費用を抑えることができます。ただし、初期費用を安くすることに固執してしまって、物件の選択肢を狭めてしまうといい物件を借りられないなど本末転倒な結果になってしまいます。
入居準備にかかるお金を知ろう
引越し代
引越し代は定価もなく相場もわかりにくいです。
値段を決める要素が不確定過ぎるからです。
値段は『時期』『移動距離』『荷物量』で構成されているため、かなり値段に幅があります。
誤解をおそれずに言えば、一人暮らしの場合は3万円〜5万円程度だと思ってください。
もちろんそれより安いことも高いこともあります。
ただ、引越し代を安くするコツはあります。
一括見積りサービスを利用して一番安い会を選択することです。
場合によっては何万円も違うことがあるので、必ず利用してください。
家具家電代金
引越しに伴う家具家電を揃える代金です。
ここもどんな暮らしをしたいのか、
持ち込みできる家具家電はあるかなどで全然違います。
こだわりのない方は家具や家電のセットを買うと、
安いし考える時間もカットできて良いです。
家電は5万〜15万程度で考えてください。
家具はもうお好みでとしか言いようがないです(笑)
いきなり買い揃えるのがきついという方は、
家具家電のサブスクサービスもあります。
自分の中で基準を決めてから部屋を探そう
家賃を決めよう
先程もお伝えしましたが、
まずは部屋探しの基準となる家賃をなんとなく決めましょう。
手取りの25%(4分の1)を基準にして、
+3,000円~5,000円くらいの幅をみて探しましょう。
希望家賃を上げるとそれに応じて物件のクオリティが上がるのでキリがなくなります。
高額物件の情報を眺めながら
妄想するのは楽しくて
めちゃくちゃ時間を奪われます。
そこそこにしておきましょう。
え、私だけ?(笑)
家賃の相場は非常に良くできており、
ざっくりいえば、
立地、家賃、クオリティの三点が非常に綺麗に引き合っています。
さらにクオリティは「広さ」「設備」「新しさ」に細分化できます。
例えば、立地がいい物件を軸として考えます。
立地がいいのでクオリティがそこそこでももちろん家賃は高いです。
立地がよくて家賃が安いと、バランスをとるようにクオリティが低くなります。
けど最終的に家賃を決めるのは、マンションのオーナー様です。
この要素が入るせいで、
超掘り出しもの物件があったり、割高物件があったりします。
基準になるエリアを決めよう
家賃を決めたら希望エリアです。先程決めた金額は一度忘れて、まずはエリアを決めましょう。
私の経験上、最後までエリアが決らない方は最後の最後まで迷いまくって決められないこともあります。
土地勘がない場合は、目的地とそこまで何分で着きたいかをイメージしておいてください。
- キーになる場所を決める
- 最寄りの公共交通機関を調べる
- どこまで離れていいかをなんとなく決めておく
スーモなどのポータルサイトを見よう
エリアと値段がなんとなく決まったら、
スーモやホームズなどのポータルサイトで物件を見てみましょう。
一通りスーモ、アットホーム、ホームズ、アパマンショップなどを見てみた方がいいです。
最近は完全チャット対応の不動産仲介もあるみたいです。
正直に言います。
この記事のリサーチ中に知りました。
時代は進んでいますね。(遠い目)
探し方の手順は以下がおすすめです。
①外せない設備を書き出してランク付けしてメモしておく
(例)
絶対に外せない=お風呂トイレ別、南向き
あれば嬉しい=追い焚き、宅配BOX
②最初に決めた基準家賃と基準エリア、メモした設備を全部検索条件にチェックして検索する
理想の物件が出てきたら即問い合わせしましょう。
たぶん、思った通りの物件は出てこないと思います。
ここから気の遠くなるような微調整の作業の始まりまです。
③外せない条件だけにして、エリアは変えず、上限家賃をあげて検索する。どこかで希望に近い物件が出てくるはずです。まず希望エリア内の相場感をつかみましょう。
④家賃を基準価格に戻してエリアをどんどんずらしてほしい物件が見つかるまで探す。
基準価格に対する適正エリアを知ってください。
ここまでやれば、適正な家賃と適正なエリアがなんとなくでもわかるはずです。
①〜④でも見つからない場合は、
希望する条件が特殊か、希望家賃が安すぎるかのどちらかかの可能性が高いです。
心の中で妥協点を決めておこう
心の中で妥協点を決めておきましょう。
目的地からは少し遠ざかってもいいとか、
家賃を上げてもいいとか、
多少は古くてもいいとか、です。
この一点は妥協的できないけど他なら妥協できる。みたいな決め方でもいいです。
私が個人的に部屋を探した時は
希望エリアにはこだわって、
クオリティを妥協点にしました。
少し古い建物に住んでも
移動時間だけは妥協したくない
と思っていましたので、、。
問い合わせをしてみよう
気になる物件が見つかったら不動産会社に問い合わせしてみましょう。
ポータルサイトに物件を掲載してある不動産会社よりも希望エリアか目的地(学校や仕事場など)の周辺で評判がいい会社がいいです。
その不動産会社に気になる物件のURLを送って、この物件紹介できますか?と聞いたほうがいいです。
不動産会社は裏で物件を紹介しあっているので、どの不動産会社に問い合わせてもだいたい同じです。でも時々、紹介しあっていない物件もあるので注意です。
その際、家賃やエリアなど希望条件等も添えておくとプロの目線で判断してもらえます。
物件を見てみよう
実際に不動産会社を訪問して物件を見てみましょう。
実際に見るのは3件程度にしておいた方がいいです。
あまりたくさんの物件を見てしまうと、
印象がごちゃごちゃになったり、迷うポイントが多くなってしまいます。
物件を訪問してみると、
資料や写真だけではわからなかったことがわかるようになってきます。
周辺環境の空気感、コンセントの位置、天井の高さ、建具の古さなどです。
ここで金額設定を低めに設定していた人は、
金額を上げて再検討する方が多いです。
ただし金額を上げて再検討するのは1回までにした方がいいです。
また、刻みながら上げるのではなく5000円、10000円など、ある程度の単位であげていきましょう。当然ですが希望家賃を上げれば物件のクオリティがあがります。いい物件を一度見てしまうとなかなか希望家賃を下げにくくなります。
はっきりいいましょう。
希望家賃を越えたクオリティの
物件は見ないほうがいいです。
部屋探しの基準がバグって
決断しにくくなります。
契約しよう
一通り不動産屋の話を聞いたら早めに決断しましょう。
契約するかしないかの状態を長く続けるのは基本的には難しいです。
不動産会社も他のお客様に物件を紹介しないといけないからです。
ただ、迷いがあるのに不動産会社に急かされるまま契約するのはよくないです。
迷っていならどこで迷っているかをしっかり伝えて、
決断までにどれだけ待ってもらえるか聞いてみましょう。
いざ、契約となると見積もりを出されます。
見積もりを値切るコツを少しだけお伝えします。
その際、必ず必須項目と任意項目を確認しましょう。
任意項目は納得いかない場合は契約する必要はありません。
例えば、駆けつけサービスや室内除菌、書類作成手数料のような項目です。
また、火災保険は必ず入らないといけませんが、
不動産会社が用意した保険に入る必要はありません。
また、
インターネットやウォーターサーバー、浄水器などの紹介もありますが、
割高な商品が多いので自分で探した方がいいです。
以上が部屋を探そうと決めて、
契約をするまでの一連の流れになります。
まとめ
お金についての知ることで不安をなくそう
- 毎月の家賃の予想を立てよう
- 契約するときにかかるお金を知ろう
- 入居準備にかかるお金を知ろう
自分の中で基準を決めてから部屋を探そう
- 家賃やエリアの基準を決めてネットで探そう
- 妥協点が明確になったら不動産会社に問い合わせをしよう
- 実際の下見の時は、資料ではわからないことを見よう
契約時にも注意しよう
- 決断は早めが良いが、迷ったまま急かされて契約するのはよくない
- 見積もり項目の一つ一つが本当に必要なものか確認しよう
- インターネットや引越しなどは後で自分でも契約できる
物件を探して契約するまでを紹介しました。
何も考えずに不動産会社を訪問するだけでもいいですが、
一度住めば何年もそこに住み続けないといけません。
できるだけ理想に近い物件に住めるように、
少しだけめんどくさいですが、こだわって部屋を探すことが
失敗しない部屋探しのコツになります。